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キミの事を取り戻せるなら

第11章 オフの過ごし方

結局、いろんなの買った。
ケイ「他に行きたいところある?」
美花「ありません。」
タカ「それにしても今日、暑いなぁ!!」
通りすぎようとした雑貨屋の前で、美花の足が止まる。
食い入るように見ている雑貨。
タカ「中に入ってみよう?」
素直に入って行って、ポーチを手に取る美花。
欲しいんだろうな。
プレゼントしてあげたいな。
ところが、いきなり店員が近付いてきて美花から無理矢理ポーチを取り上げて
店員「どうせ買わないのに汚い手で触らないで!!」
びっくりし過ぎて美花は、固まってしまった。
タカ「なんだよ。その言い方!!」
ケイ「もう出よ。」
美花を連れて外に出る。
美花「ぴ、びっくりした。わ、私が、また・・・。」
タカ「美花は悪くない。」
美花「で、でも私のせいで、皆さんの・・・気をわ、悪くさせたんじゃ・・・ないですか?ごめんなさい。」
「そんな事ないよ。」
ケイ「行こ!!」
美花の手を握って歩き出すケイ。
タカ「どこ行くんだよ?」
ケイ「散歩(笑)」
いろいろと喋るケイに頷く美花。
普段、無口なケイが美花の為にいろいろ喋る。
タカも俺も加わって、楽しそうに笑う美花に心が和む。
この笑顔を守るのが俺達なんだよな。


ダイ「なんか遅くない?」
コタ「もしかして4人で楽しくしてんじゃない?」
ダイ「俺も行けば良かった!!今から行こうかな?電話してみよ。」
ノイ「心配性だな(笑)」
ダイ「あ~なにしてんの?うん、うん、えっ、あ~ふぅん。あ~えっ!?いいの?わかった!!」
ノイ「なんだって?」
ダイ「俺も行ってくる♪」
コタ「どこにいるって?」
ダイ「カフェだって!」


タカ「なぁ、あれメンバーじゃねぇ?」
ケイ「えっ!?みんな来たって事?」
「来たかったんじゃねぇ?」
タカ「多い(笑)」
ダイ「美花、パン買った?」
美花「買いましたよ。美味しそうなものが多くて迷いましたよ(笑)」
傷付いてるはずなのに、優しく笑ってるの凄いな。
ダイ「美花、なんかあった?」
美花「な、なにもないですよ。」
ダイも美花のちょっとした変化に気付くんだ。
ダイ「そっか!!俺の勘違いかな(笑)」
ダイも優しいな。

 






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