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君を乗せた空

第2章 SIDE‐MITSURU

僕は明日香と同棲していた。

親の無い明日香は結局、僕の元で暮らすほか無かった。

毎日、呆けたように口を開き、ぼんやりと宙を仰ぐだけの存在になってもなお、僕には明日香が必要だった。

理由なんて無い。
それだけ、僕は彼女に惚れていたってだけだ。

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