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君を乗せた空

第2章 SIDE‐MITSURU

たまたま、僕の実家にはそこそこ資産があった。
実家から一人、お手伝いさんを遣わしてもらい、僕のいない間、明日香の面倒を看てもらった。

実家では、僕より兄や姉に後継者問題がのしかかっていたので、僕は気楽な美術教師として暮らしていくことが出来た。

わざわざ、明日香を犯した生徒のいた中学校で働く僕は、趣味が悪いというより、歪みきった人間だと自覚している。

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