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君を乗せた空

第2章 SIDE‐MITSURU

従順な瑠花を思うがままにかき抱くのは、非常に満たされる行為だった。

僕はもう、明日香に性的な欲求を抱けない。
肉欲によって壊された明日香に、これ以上の苦痛は与えたくない。

僕の心は明日香にあった。
だから僕は、瑠花に手を出した。
瑠花の心もまた、欲求のままに自らを抱く男達の誰にも、向いていないのは明らかだった。

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