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君を乗せた空

第2章 SIDE‐MITSURU

瑠花という少女と関係を持ったのは、ほんの気まぐれだった。

菫のように控えめなのに、どこか妖艶さのにおいたつ瑠花は、確実に男に欲情される要素をそのからだから溢れ出させていた。

そう、きっと玉藻前を今風に具現化させたら、その姿は瑠花のようになるだろう。
傾城の美女とまで呼ばれても不思議が無いくらい、瑠花には、えもいわれぬ魅力があった。

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