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君を乗せた空

第3章 SIDE‐SHOHEI

正直、俺だって、瑠花が欲しかった。
この手で閉じ込めておきたくて、仕方なかった。

でも、そうすることは、俺の総てを崩壊させるに違いないのは、明らか過ぎるのだ。

だから俺は、チャンスを見計らっては、屋上や、男子トイレや、体育倉庫…数々の「死角」で、瑠花を抱き、その感触を自分の中に留めようとした。

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