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恋の声

第4章 突然の…


何でなんだ なんでまた私なんだ
この仕事も4年、やりがいもある
沢山の芸人さんともコネも出来て、やっとまともに役に立っていたと言うのに

「何で私が声優さんのキャストマネージャー何ですか⁉︎?所長!!」

芸人キャスティングからの突然の異動通達だった

「いやいや、俺も頑張ったのよ…元々、乙女ゲームには強い会社だったからさうちは」今や7割くらいはうちのキャスティングで乙女ゲームは成り立っていると言っても過言はなかった。
昨今のアニメ、ゲームブーム。
今みでサブカルチャーと言われていた文化も、もはや日本で誇れる文化となっている。


「社長がさ、やっぱお金になるから手を出したいみたいよ?声優のプロダクション事務所作るって言うからなぁ…少数精鋭で行くなら、まぁキャスティングも出来て事務も出来て経理計算出来るなら雪穂ちゃんをって思うのは当然だと思うけどなぁ…」


和田さん、ここ最近のイケメン声優ブームに乗って声優事務所を立ち上げていたのだった。

「それにさ、ほら、みんなイケメン声優さんばっかりだよ。なんだって男のみの事務所にするかな社長も…もう何人か有名な人引き抜いてきたらしいよ?」

「人気なのに、良く引き抜けましたね…」
私は声優さんのプロフィールが書かれた書類や、サンプルボイスの入った音源を整理しながら所長と確認をしていた。
「まぁ今んところ5人よ。あとは養成所と契約して良い子を所属させることかな…はい5人の名前は覚えておいてね!明日面会するよ〜」

「明日…早いなぁ」この業界、話が進むと早いんだよなぁ…

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