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恋のハードル高し!!

第10章 グロス

「大丈夫か?!」


「平気。」


「俺は、似合ってると思ったし、逆にグロスくらい塗れって思ってる…よ?」



逞は覗き込む様に様子を伺ってくる。
眉が八の字になっていて、こっちが申し訳ない気になる。

もちろん落ち込んでるわたしは、女を求めてないって、そこまではっきり言われると「ぎゃふんと言わせる」どころか、ヤル気を削ぎ落とされたというのか…。



「3000円もしたのに…。」


「グロス貸して?」


そう言って手を出した逞。

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