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恋のハードル高し!!

第10章 グロス

カバンの中を掻き回し、ペンケースの中からグロスを出すと、私の髪がなびく程の大きなため息を吐いた。


「女なら化粧ポーチくらい持て。中学生だって持ってんだろ?」


私に呆れて言った言葉にチョット傷ついた。
そして…さすが幼馴染!!親雅と長々親友を貫けるだけの事がある。


「だから女扱いされねーんだよ。」


女の私より女を知った言い方。と言うか、ちゃんと見てる。私が男7人に(特に親雅に)振り回されてる間、シッカリと異性チェックをしていた証拠だ。みんなシッカリ男子だったのだ!!


「…すみません。」


「…本当だよ!」

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