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恋のハードル高し!!

第25章 お祭りはチョコバナナ

直ぐに親雅の腕を取った百合奈をすみれが見ると、私の腕をギュッと掴んで来た。


私は何となく慣れた光景を、すみれは私の分以上に敏感に感じとったのだと、私を思ってくれるすみれにジンときた。


「浴衣で来たんだ?!」


「タクも。…やっぱ似合うね?!」


「折角だから、着ないともったいないだろ?!」



そう笑う逞の隣には、感じの悪い小春が居て、話の隙を見て逞話しかけて来た。


「逞くん、浴衣似合うね?こうやって隣歩いてると、ドキドキするくらい。」


ドストレートの言葉に、私が顔を赤くすると、逞は慣れたような態度でさらっと対応する。

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