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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

かもしれない。


それだけでも心が少し晴れた。

なら、俺のやることは1つだけ。

『用は済んだ。じゃあな』


「え?あ、や、やめ、やめろーッ!!」


ガンッ…


椅子を蹴ると無惨に転がる。


「あぐ…あ…ぁ…あ………」


しばらく暴れるが
段々と弱々しくなる足の動き。


キィーキィーキィーキィー……


最後に聞こえたのは
振り子のように揺れた縄の擦れる
音だけだった。


五人目。


あの世で…アンナに詫びてこい。



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