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何だ？何に、怯えている？

こいつらは…首謀者じゃないのか？


『お前にとって今が大事じゃないのか？
少なくとも、今の状況の方が
お前にとってやばいぞ』


「………！！分かってる…
だが………うぎゃあああ！！」


ピュンとナイフを投げると
男の太ももに突き刺さった。


サクッと。


じわぁと広がり
ぽたぽたと足先から滴る。


「あぐわぁ…うぅうう…」


『さぁ、言う気になったか？
言わなきゃ、穴がどんどん増えてくぞ』



「うぅうう…うぅ…
ブルック…ブルックスだ…」


ブルックス？
ブルックス研究所…

知っている。


『なんで息子がそんな所に？』


「はぁ…はぁ…あれは
あそこの本当の姿は違う。
人体実験を行っているんだ」


『な…っ人体、じっけ、んだと…』


「あぁ…詳しくは…知らないが…
俺は…頼まれただけだからな…」

やっぱり黒幕がいるのか。


もしかしたら、ジェーンが
生きているかもしれない…。

『ジェーンは生きているのか？』

「…………分からない…。
だけど、生きてるかもな」