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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

やはり、依然と白い部屋が続く。

だけど、先ほどのような柔らかい
雰囲気ではなかった。


本能で分かる。
ここは、危険だと。


微かに鼻につく血生臭い感じも
俺の不安を仰いだだけだった。


奥に進むほど
その血生ぐさい臭いも増していく。


そして、叫び声や泣き声も。

ウィィィィン…ウィィィィ…


先程までの静寂とはうって変わって
耳を塞ぎたくなるぐらいの
機械音と声が鳴り響いていた。


ショーウィンドウのように
一枚ガラスで張られた部屋が
何個も何個も続く。


悲惨な、映像だ。


うっ…!!
こんな…っこんな事が出来るだなんて…
こいつら、狂ってる!


一瞬、吐きそうになるのを
必死に堪える。




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