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ふぃくしょんエッチ

第4章 愛神さま!!

***


『葵………』

葵が…呼んでいる。
願っている…俺に会いたいと…。

しかし俺はそれを遠目から見守ることしか出来ない。
人間が神様に恋なんてしちゃいけないからだ。


俺だって、俺だって葵が好きだった。
きっと葵が亮介という奴に思いを馳せるより長く。


俺は人間に、葵に恋をしていた。だけど、俺は神様だ。
葵の恋の手助けをしてやらなくてはならない。
皮肉なもんだな。

それでしか会える理由がないのだから。

結局出会えても、他の奴と結ばれるのを見届けなくちゃいけないなんて。


仕方ない、仕方ない事なんだと
そう…割りきっていたのに。



なのに…お前は…。





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