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俺の男に手を出すな

第4章 2018 新年一発目

【智side】

繋がってる部分が柔らかく締め付けてきて。

たまらなくなって、愛しい男に口づける。

「ん…んんっ」

下半身を一定のリズムで動かしながら舌を絡めて。

そっと離れてから、またチュッてキスをする。

「翔、愛してるよ…」

オイラも心で感じるまんま言葉にして耳元で言うと。

「あっ」

その言葉でまた翔君が感じて。

きゅっ、って締めてくる。

可愛くて、綺麗で。

愛しいオイラの男。




もっと気持ち良くしてやりたくて。

翔君を寝かせたままオイラだけ起き上がって座り直す。

一番気持ちがいいところを探しながら出し入れして。

「あんっ」

喘ぎ声が変わるから、すぐわかる。

ほら、ここでしょ?

「ああっ!」

オイラの先端でそこだけ押すように。

「あんっ、そこっ、あっ」

何回も。

「そこっ、あっ、智くっ、あっ、ああっ」




翔君の頭上に金粉が混じったみたいなゴールドが散らばる。

翔君の胸から、ゆらゆらと炎が立ち上るみたいに光が吹き出してて、朱の密度が増していく。

「あぁ、綺麗だ…」

繋がってるところを見下ろすと、オイラ自身のインディゴブルーの光と重なって。

夜明けを連想させる。

あの、ほら、カクテルであるじゃん?

テキーラ…なんだっけ…




オイラ、さっきからイきたいのを我慢して、いろいろ考えてるんだけど。

「あっ、あんっ、ああっ」

駄目だ、もう、そんなに持たないな…。

「っ、翔っ」

「さとっ、も、おれ、だめっ」

「っ…イ き た い?」

うん、うん、って頷いて、翔君の手が片方伸びてくる。

しっかり握ってやって。

もう片方の手で翔君の腿を抱え直す。




膝をついて体重を支えて。

衝撃で揺れる翔君の真ん中を見下ろしながら、ギリギリまで抜いたのを一気に奥深くまで突き上げる。

「ああっ」

何度も。

「あっ、あっ、あっ」

何度も。

握ってる翔君の指に力が入って。

「ああっ、だめっ、ああああっ」





あ、綺麗…。





「…っ、あっ、はぁっ…」

翔君の腿にすがりつくようにして、オイラが中に出す間。

繋がってる部分のお互いの色がいっそう強くなって。

光って。

藍と朱のマーブル模様が、上に向かってらせんを描いて昇ってくのを見てた。

翔、愛してるよ。








FIN.

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