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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第22章 本能の趣くままに


 やっと辿り着いて開けたその部屋は……


「う”わっ! ナニこの部屋……」


 部屋一面がパステルカラー。
 ”ディズニーキャラクター”で
 埋め尽くされている


「おっさんが可愛いモノ好きでわりーかよ」

 ん。別に悪くはないが、
 何気に落ち着かない……。


「う~ ―― あちぃー……」

「水持って来ようか」

「い ―― いらなぁい」


 そう言うと行きかけた俺のシャツを
 掴んだ。

 え ――? なに?

 酔いぼけて無意識にそうしたようだが、
 急なその動作にピシッと、
 俺の理性にヒビが入った音がした。


「ん~……どうしたん?」


 赤らんだ頬にかかる前髪を払う。


「……あのぉ……」


 もう……白旗挙げて認めるよ。

 マジ、お前に惚れてるって事。

 居酒屋にいた時と今とでギャップが
 有り過ぎて、
 見た事ない一面に胸がざわつく。

 顔、意外と豊満な胸、
 引き締まった腹筋……と、
 舐めるよう見下ろしていき ――

 めくれ上がったスカートの奥に見えるソコは
 何か、心なしかショーツの一部分に
 小さいシミが出来ているように見える。

 2人分の体重の乗ったベットがきしむ。

 細い腰に腕を回し寝転んだ絢音を
 抱きしめた。

 ぎゅう――っと力を込める。


「あ、ね、ねぇ……どしたのー? 暑いんだけど」

「あや……」

「ん?」

「……」
  
「……かがみせんせ?」


 苗字+職業で呼ばれ 
 ”バっ”と体を離しベットから離れ
 膝をついた。


「す、すまん……俺……」


 足蹴りが飛んでくるか? と、
 哀しい習性で体が勝手に身構える。

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