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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第33章 偶然


 車に戻り ――  

 後部座席に押し倒されて、
 私の上に乗った竜二がドアを閉めた。


「スモークが張ってあるから外からは見えない」

「別に見られても……良かったけど?」


 ちょっとは、余裕のふりをする。


「じゃあ、外でするか?」


 竜二が笑う。


「寒いからイヤ」


 2人で笑いながら身体を重ねた。

 竜二が自分のズボンのベルトを外した音だけで
 身体が粟立つのが分かった。

 自分でストッキングを脱ごうとした手を竜二が
 止める。


「俺にヤラせろ」


 笑いながらショーツも一緒に脱がして
 ブラウスも脱がし始めた。

 
「ちょっ ―― 私ばっかズルいよ」

「ほな、俺のは絢が脱がして」

「……い、いいよ」


 竜二のは、まず、ネクタイを取ってYシャツから
 脱がせた。

 わぉ……相変わらずの鍛えられたシックスパックが
 お目見えして、思わず”ホォ”っと吐息が漏れる。

 続いては、禁断の……。

 スラックスを下ろせば、
 露わになったボクサーブリーフのてっぺん辺りに
 小さなシミが出来ていた。


「すごぉい、もうこんな……」

「ん、しゃーねぇだろ、ここんとこ年度末の
 追い込みで忙しくて……どころじゃなかったんだ」


 顔を耳まで真っ赤にして、
 そんな風に拗ねる竜二がとっても可愛くて、
 私はシミの出来ているその部分へゆっくり頬ずり
 しながら、ボクサーブリーフを下へずらしていく


「お、お前、何時の間にそんなテク……」

「ふふふ……」


 ピョコン、と、現れた、下っ腹にへばり付きそうな
 くらいいきり勃っている竜二の分身を即座に
 口の中へ ――
  
 ”うわっ”っと小さく呻いた竜二の分身が、
 私の口の中でさらにその容量を増した。


「ま ―― 待て、ヤバい……うっ ――」


 それだけで竜二は吐精した。


「えっと……すっきりした?」

「こ、こいつ……」


 笑いながら、さらに竜二のモノへ舌を這わせる。


「ふ……っあ……!」


 また吐精した。
 こんな短時間で立て続けに2回なんて、
 初めてだ。


「竜二センセ、感じまくりー?」


 笑う私に「うるさい!」と怒る竜二を見て
 また笑った。

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