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オオカミは淫らな仔羊に欲情する

第10章 新天地・東京へ

 めぐみの方は慣れっこなのか
 至ってマイペースで。


「そんなに怒んないでよぉ。ほら、香坂センセが
 言ってたでしょ、ルームメイト連れてきたよ」


 と、絢音の背を軽く室内へ向かって押し。


「自己紹介とかはそっちで適当によろしく。じゃ」


 じゃ、ってまさか
 もう帰っちゃうの??

 ああゆう人めっちゃ苦手なんやけど……。

 めぐみ、立ち去る前に絢音へ小声で忠告。


「油断は禁物ね。咲夜って筋金入りの好色で
 見ての通りもの凄~く手も早いから」


 と、めぐみは立ち去って行った。

 その後ろ姿を見送りため息をつく絢音。


 はぁ~~っ――何か、
 えらい人と同室になっちゃったなぁ……。



「―― ちょっと」


 まさか、卒業するまで部屋替えなしとか
 なんて――


「ちょっと! いつまでそこに突っ立ってんの??
 さみーでしょ。さっさとドア閉めて」

「あ、ごめんなさい……」


 ・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン、
 おっかないよぉ。

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