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甘いキスを君に

第9章 甘えん坊

次の日、私はいつもより早く出社した。

今日から仕事に復帰する矢作先輩を待つためだ。

恋人という関係になった訳だし、誰よりも早く彼を迎えてあげたい。

そう思うと、自然と歩くスピードが上がる。

「美波、おはよう」

ふいに、背後から声をかけられる。

この優しい声は、彼しかいない。

「矢作先輩!おはようございます!」

「美波は元気だね。おはよう」

そう言って、優しく私の頭を撫でてくれた。

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