
勝手に運命感じてます
第2章 あれから半年
「凛ちゃ~ん。ここはぁ、球技が得意な私に任せてぇ~」
「今の郁に任せられないないってば……あ、ダメっ!」
「オーライ、オーライ。こっちこ~い」
あらら? ボールが後ろへ行っちゃった~。
それに、思いっきり見上げたら頭まで後ろへ……
あららぁ~?
ドサッ……。
「せっ……先生ーっ!! 郁が倒れましたぁーっ!!」
え……? 私……倒れたんだぁ。
でも、もう起き上がれそうにないや。
ごめんねぇ、凛ちゃん。
そして――
「おい、腰抜け! しっかりしろっ!」
……え? 先輩?
あぁ私、よっぽど重症なんだ。先輩の幻覚まで見えてるし。
先輩……会いに行けなくて、ごめんなさい……。
