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詩織のビキニなメモリー

第3章 詩織、ハプニングです。

ともあれ、そういうふうに、体のラインに納得している女子が満を持して水着を披露しているのだ。
男子は見なきゃ損だ。

ときに、カップルはどうなんだろう。
高校生ともなればマッパを見たことがあってもおかしくないが、
自分の彼女でも、水着姿はまた別かもしれない。


ここからが、メインのハプニング。

ちょっと泳ぎに自信があった私は、つい沖まで遠征し、そこでクラゲ(だと思う)に刺された。

背中と左脚の2か所をほぼ同時に。

痛みはひどかったけど麻痺とかはなかったから、慎重に泳いで戻った。
砂浜に着いて浮力がなくなると、痛みと疲労で歩けず、
波打ち際で思わず四つんばいになってしまった。
その刺激的な眺めに、親友のミナコたちが気づいてくれた。

海の家までクラスの男子に背負われて運ばれた。

彼の背中に乳房を押し当てて、お尻で支えられているが、非常時だから仕方がなかった。
女子もいたことはいたが、人間ひとり背負うのは無理だったから。

海の家の桟敷席で、私はうつぶせに寝かされ、モスグリーンの水着のミナコの手でふくらはぎに薬を塗られた。
薬のメントールのような爽快感が気持ちよかった。

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