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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第16章 精神科 急性期閉鎖病棟

翌朝、目は覚めたけど無気力で体に力が入らなかった。






「おはよう。」






桜庭先生と成井さんの声が遠く聞こえる。






「昨日の夜、注射打ったんだけど覚えてるかな?」






『昨日の夜に…?注射したの…?』






「覚えてなかったら無理に思い出さなくていいよ。排泄があったかどうかオムツ外して中を確認させてね。」





私の羞恥心を無視して成井さんがオムツのマジックテープを外した。




「おしっこ2回分くらいですかね。」





「うんちはでてない?おしっこだけ?」





「ですね。新しいのに取り替えようね」





「それじゃ明日の朝までにお通じがなければ浣腸ね。いいね?」






『はぁい』






「それと、午後は僕が病棟業務だから2時から3時まで保護室から出してあげる」






『ホントに?めっちゃ嬉しいんだけど』






「1時間プレイルームにいてもらうから、そのつもりでいてね」







『うん。やったぁー』




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