注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第16章 精神科 急性期閉鎖病棟
保護室に入り、とりあえずベッドに腰掛けた。
「何してるの?拘束するから仰向けに寝て」
拘束されなきゃいけない屈辱感を堪えて、ベッドに横になった。
「手足を延ばして。ちゃんとやらないとまた痛い注射するよ」
私が手足を伸ばすと、すぐにまた枷を嵌められた。
「あのさ僕、美優ちゃんのために考えてることがあるんだよね」
『考えてることって…?』
「うん。とってもいいこと」
桜庭先生は高い位置から床に寝ている私を見下ろし、ある提案をした。
「何してるの?拘束するから仰向けに寝て」
拘束されなきゃいけない屈辱感を堪えて、ベッドに横になった。
「手足を延ばして。ちゃんとやらないとまた痛い注射するよ」
私が手足を伸ばすと、すぐにまた枷を嵌められた。
「あのさ僕、美優ちゃんのために考えてることがあるんだよね」
『考えてることって…?』
「うん。とってもいいこと」
桜庭先生は高い位置から床に寝ている私を見下ろし、ある提案をした。