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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第3章 入院することに

個室は広々していて日当たりも良かった。




『脇坂先生、本当にいいんですか?』




「お金のことなら気にしないでいいよ」




『後から返せとか言わないでくださいね』





「言わないよ。その代わり精密検査頑張ってね」




『はい』





「美優ちゃんさ、その敬語疲れるからやめない?」




『でも…』




「僕が疲れちゃうんだ」




『わかった。これからは普通に話すようにするね』




「助かるよ」




『えへへ』




「それじゃ早速だけど診察してみよう。前開けてくれる?」




『えっ?』





「聴診器で胸の音きかせて」





『え?え?』





「カーテン閉めるから準備ができたら声掛けて。待ってるから」




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