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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第17章 修正型電気けいれん療法*(1)

「まったく、こんな簡単な検査に何十分かかってるんだろうな?」と、ぼやきながら慣れた手付きで、胸部に5ケ所電極を装着された。





電極つけるのなんて、目を閉じてても出来ちゃう感じだった。






「電極全部つけたからピーって鳴るまで仰向けで寝てて。上から毛布掛けとくから。」







こんなに簡単には終わるなら、はじめから素直に上半身だけ脱げばよかった。そうしたらお尻まで叩かれずに済んだのに。バカな私。









ピーピーピー





「不整脈なかったし検査結果に問題なしだね。電気けいれん療法は、明日午前にやるよ。」







『わかった』






「あとで麻酔科の先生が術前回診に来てくれるから。麻酔科の先生の前で、嫌だとか恥ずかしいとかナシだからね。またお仕置きされたくないよね?わかった?」






『はい。心得ております』






「麻酔科医を敵にまわすなよ。それじゃ、心電図撤収。おつかれ〜」
















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