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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第21章 処女膜閉鎖症

*翌朝の回診




「おはよう。気分はどう?」





『相変わらずかな。』






「電気かける前と比べてどう?」







『たいして変わんない。』






「そんなにすぐ効果が現れるもんじゃないけど。昨日の今日だしね。」






『そんなものかもね。』






「美優ちゃんの場合は、急に透析が必要になってショックって言うか受け止めきれなくて、鬱(うつ)になってるんだと思うんだけど…」








『先生の話が長くて鬱になりそう。』






「そうとも言い切れないから婦人科でチェック受けてきて」






『めんどくさいこと言わないで!今日はのんびり寝てるんだもん!』






「体調悪いわけじゃないんでしょ?行ってきな。」






『嫌だっ!鬱なんて寝てれば治る!』







「鬱が治ったら困ことあるの?もしかして内科に戻りたくないとか?」





『めんどくさいから今日は寝てる!』






「美優ちゃん、このやり取りいつまで続くのかな?そろそろ怒るよ。」






こわぁーー。桜庭先生の雷が落ちそう。





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