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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第25章 エッチの次の日

『友達の前で彼氏だなんて言うから…びっくりしちゃったよ』





「嬉しいくせに?」





『嬉しかったけど。』





「少しデートしようか?」





病棟に真っ直ぐ帰らず、買ったアイスを外で食べることにした。





「アイス美味しい?」





『美味しいよ。バニラにしてよかった。』





「一口ちょうだい」






『恥っこかじっていいよ。りんたんのチョコ味もちょうだいね。』





「次はさ、僕のお願いを聞いてもらえるかな?」






『いいよ。お願いって?』






「あのさ、もう一度電気けいれん療法の手術やらせて。」






『あぁっ…』





突然のことに驚き、大切なアイスを落っことしてしまった。





「美優には電気がよく効くみたいだから、もう一度やろう。」








『…』







初デートなのに手術の話を持ち出すなんて
そんなの、あまりにも酷いよ。







今まで優しかったのは、手術を受けさせる為の"誘導"だったの?






その気にさせといて…。






こんなことされたら心が離れちゃう。









りんたんのバカっ。





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