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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第26章 第一売店

瀧くんはしっかりと目を合わせ頷きながら、私の話を受け止めてくれた。





「要するに美優のことが大切なんだと思うけどなーー」







『瀧くんだったらどうする?』






「俺だったら、つまんない意地張らずに手術受けるよ。」





『だったら私、手術受ける。本当は自分のこと見失っちゃってたから。』






「そうだよ。素直になりな。」






『うん。』





「明日の手術、一緒に頑張ろうな。」






『明日なのかぁ。』






「手術のキャンセルがあって美優にお鉢が回ってきたようだから。」





『えー、それってラッキーなことなの?』






「ラッキーなことに決まってるだろが。」









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