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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第33章 I love you (1)

「親指を中に入れて軽く手を握ってて。チクッとするよ。」











採血の間、ボーッと天井を見ていた。











「大丈夫か?」










『どうして?』










「だっていつもなら採血イヤイヤするだろ?
それなのに。」










『ああ〜、バイブで疲れて忘れてた。』









「美優……。」









『心配しないで。すぐに元通りになるから。』









「1時間後に採血結果出るから。少し休んでて。」










『まだ体が火照ってて…休めそうにないよ。』








「眠らなくていいから、目を閉じて頭ボーッとさせといて。」










『そうしてみる。』















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