注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第40章 けんか
*夜の回診
「回診です。美優ちゃん、ステロイドの副作用出てないかな?辛いところない?」
『ない。』
「本当にない?隠し事しないで。」
「だってないんだもん。」
「ステロイドの投与で副作用がないなんて珍しいから聞いてみただけだよ。」
『相当ラッキーなんだね。私』
「昨夜、寝ている間に予防接種を
済ませちゃったんだけど
インフルやるのを忘れてた。
ごめ〜ん、追加だわ。」
『はー?忘れるなんてあり得ない。』
「うっかりしてたんだよ。もう一度腕だしてくれる?」
『一番痛いインフルを忘れるなんて
許せない!!』
「だからね、」
『だからじゃないよっ!いつだって
痛い思いをして泣かされるのは私だけっ!
先生は、見てるだけでしょ?』
「美優ちゃん…」
『先生は、仕事だから!
仕事だから心配してるふりするんでしょ?
本当は私のことなんて…どうでもいいくせに!』
「だったら、主治医変わってもらう?それとも他の病院に行きたければ紹介状書くけど。」
『私のこと治せないくせに、偉そうなことばっかり言わないで!』
「回診です。美優ちゃん、ステロイドの副作用出てないかな?辛いところない?」
『ない。』
「本当にない?隠し事しないで。」
「だってないんだもん。」
「ステロイドの投与で副作用がないなんて珍しいから聞いてみただけだよ。」
『相当ラッキーなんだね。私』
「昨夜、寝ている間に予防接種を
済ませちゃったんだけど
インフルやるのを忘れてた。
ごめ〜ん、追加だわ。」
『はー?忘れるなんてあり得ない。』
「うっかりしてたんだよ。もう一度腕だしてくれる?」
『一番痛いインフルを忘れるなんて
許せない!!』
「だからね、」
『だからじゃないよっ!いつだって
痛い思いをして泣かされるのは私だけっ!
先生は、見てるだけでしょ?』
「美優ちゃん…」
『先生は、仕事だから!
仕事だから心配してるふりするんでしょ?
本当は私のことなんて…どうでもいいくせに!』
「だったら、主治医変わってもらう?それとも他の病院に行きたければ紹介状書くけど。」
『私のこと治せないくせに、偉そうなことばっかり言わないで!』