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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第5章 マッサージ

医療解説 その①

〜腎臓内科で行われる検査について〜



★膀胱鏡検査

尿道、および膀胱を観察する検査です。
検査時は、苦痛の少ない軟性膀胱鏡を使用します。外尿道口(尿道の出口)から軟性膀胱鏡を挿入して尿道、膀胱を観察します。
本格的な麻酔は行いませんが、潤滑剤として麻酔成分入りのゼリー(キシロカインゼリー)を使用します。合併症としては検査時に軽度の疼痛、違和感があります。また、検査後に出血(血尿)や尿路感染症を発症する事があります。




★排泄性尿路造影(IVP)

レントゲン写真に尿路(腎盂~尿管~膀胱)を映し出す検査です。ヨード造影剤を静脈内に注入して検査を行います。尿中に排泄される造影剤を撮影するために、複数回(通常は注射前、注射後5分、15分、排尿後)撮影を行います。
合併症としては軽度の吐き気、じんま疹、呼吸困難などの造影剤アレルギー等があります。造影剤アレルギーに関しては担当医より詳しい説明があります。




★腎盂造影(AP)

レントゲン写真に尿路(腎盂~尿管~膀胱)を映し出す検査です。局所麻酔をした後に、背中から腎盂(腎臓)まで針を刺し、腎盂内に直接造影剤を注入して撮影します。通常、静脈性腎盂造影や逆向性腎盂造影で十分な情報が得られない場合に施行します。合併症としては造影剤アレルギー、尿路感染症、出血(血尿)等があります。



★膀胱造影(CG)

レントゲン写真に膀胱を映し出す検査です。
外尿道口(尿の出口)から細い管(カテーテル)を挿入して膀胱内に造影剤を注入して撮影します。本格的な麻酔は行いませんが、潤滑剤として麻酔成分入りのゼリー(キシロカインゼリー)を使用します。合併症としては検査時に軽度の疼痛、違和感があります。




★排尿時膀胱造影(VCG)

レントゲン写真に排尿時の膀胱、尿管を映し出す検査です。膀胱尿管逆流症が疑われる場合に施行します。外尿道口(尿の出口)から細い管(カテーテル)を挿入して膀胱内に造影剤を注入した後の排尿時に撮影します。本格的な麻酔は行いませんが、潤滑剤として麻酔成分入りのゼリー(キシロカインゼリー)を使用します。合併症としては検査時に軽度の疼痛、違和感があります。



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