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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第5章 マッサージ

「遠慮しないでいいよ」




僕は、美優ちゃんの足裏をマッサージしはじめた。つま先の冷えが半端ない。




「美優ちゃんがもしも病気でこのまま長期入院することになったらさぁ、どう?」





『どうって言われても…』





「まだ検査の結果が出てないけど、入院が必要な病気かもしれないから、覚悟だけはしておいてほしいんだ」




マッサージを続けながら、できるだけ深刻にならないよう、サラッと伝えた。




いざ告知をするとなった時に、ワンクッションあった方が衝撃が小さくて済むから。




「明日また詳しい検査しようね。明日は腎臓のエコーと膀胱鏡で診る検査…」




Zzzzzz




聞こえてないみたいだ。



マッサージが気持ち良すぎたかな。



寝ちゃってる。


寝顔がかわいい。

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