注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第47章 桜
「美優ちゃん、僕のことわかる?」
『脇坂せんせい?』
「うん。そうだよ。どこにいるかわかる?」
『病院。入院しているから。』
「ICUにいるよ。病室じゃないけど安心して。」
『うん。』
「フルネームと年齢も教えてくれる?」
『山口美優。22才』
「合ってるよ。好きな食べ物はなに?」
『デミグラスソース』
「嫌いなことは?」
『注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。他にもあるけど』
「そうしたら腎臓内科の前は、どこの科にいた?なんていう名前の主治医だった?」
『腎臓内科の前???えっと…えっと…えっと…思い出せない。えっと…。』
「落ち着いて。」
『……。』
「大丈夫だからね。徐々に思い出せばいいんだよ。徐々に徐々に。」
『脇坂せんせい?』
「うん。そうだよ。どこにいるかわかる?」
『病院。入院しているから。』
「ICUにいるよ。病室じゃないけど安心して。」
『うん。』
「フルネームと年齢も教えてくれる?」
『山口美優。22才』
「合ってるよ。好きな食べ物はなに?」
『デミグラスソース』
「嫌いなことは?」
『注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。他にもあるけど』
「そうしたら腎臓内科の前は、どこの科にいた?なんていう名前の主治医だった?」
『腎臓内科の前???えっと…えっと…えっと…思い出せない。えっと…。』
「落ち着いて。」
『……。』
「大丈夫だからね。徐々に思い出せばいいんだよ。徐々に徐々に。」