注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第48章 葉桜
私の体位を再び、仰向けに戻すときに
顔と顔が接近した。
「座薬そんなに嫌だったの?
目に涙がたまってるよ。」
『ううん。私、まだ若いのに寝たきりになっちゃったのが辛いの…。ひとりではご飯も食べられないし、歯ブラシや爪切りもやってもらわなくちゃできない…。脇坂先生に迷惑ばかりかけて自分が情けない…。』
「みずくさいこと言わないの。こんな時くらい僕に甘えてくれてもいいんだから。」
「涙すら…自分で拭えない…。」
「涙なら僕が脱ぐってあげるから。泣きたかったら思いっきり泣くといい。」
それからしばらく涙を止めることが出来なくて、
こぼれ落ちる涙を脇坂先生の指で受け止めてもらった。
顔と顔が接近した。
「座薬そんなに嫌だったの?
目に涙がたまってるよ。」
『ううん。私、まだ若いのに寝たきりになっちゃったのが辛いの…。ひとりではご飯も食べられないし、歯ブラシや爪切りもやってもらわなくちゃできない…。脇坂先生に迷惑ばかりかけて自分が情けない…。』
「みずくさいこと言わないの。こんな時くらい僕に甘えてくれてもいいんだから。」
「涙すら…自分で拭えない…。」
「涙なら僕が脱ぐってあげるから。泣きたかったら思いっきり泣くといい。」
それからしばらく涙を止めることが出来なくて、
こぼれ落ちる涙を脇坂先生の指で受け止めてもらった。