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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第6章 膀胱鏡検査

カーテンがあいて脇坂先生のいつもの笑顔が見えた。




『…せんせいっ』




「泣いちゃった?そんなに痛かった?」




『泣いてないけど、カーテンで先生の顔が見えないのは嫌だった。先生と一緒がいい』





「カーテンのせいか。僕の配慮が足りなくてごめんね」




『このバーじゃなくて先生の手を握っていたい』





「僕と?」




『うん』





「そうしよっか」




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