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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第11章 真夜中の空腹

「一緒にお部屋に戻ろうよ」




私は、首を横に振ってイヤイヤをする。





先生の後ろで、ジージーっていう
電子音が聞こえてる。


これは、ナースステーションに
冷蔵庫があると、私は踏んだ。





「美優ちゃん、もうこんな時間だよ。寝ないと朝起きれなくなるよ」




空腹の限界が近づいていたので、先生を押し退けてナースステーションに突入した。





冷蔵庫まであと一歩…これでお腹が満たされるはずだったのに





「こらぁ。ナースステーションに勝手に入っちゃダメだって〜」と、





脇坂先生に持ち上げられ抱えられてしまった。




『はなして。お腹が空いてるの〜』




「ちょっと待って。内田くんと相談して食べる物あげるから。一旦お部屋に戻るよ」




『睡眠薬やだからね』




「睡眠薬は出さないよ」





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