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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第12章 便秘

「あのさぁ…お通じはあるのかなぁ?」




『…へえっ ?!?』




「その様子だとなさそうだけど、最後のお通じはいつ?」





『う〜んと、ええと…』




「すぐに答えられないってことは、昨日とか
一昨日は出てないってことだね?」





答えにくい。





「まさか、入院してから一度も出てないわけじゃないよね?」





『えへへ……バレちゃった?』




こうなったら明るく開き直るしかない。





「えへへ…じゃないよ。そんな大事なことをどうして隠してたの?」





『隠してたわけじゃなくて、聞かれなかったからだよ。そのうちに出ると思ってたし。わざわざ自分から言わなくても…』





「言い訳より他に言うべきことがあるんじゃないのかな?」





『はい。便秘のこと隠しててごめんなさいっ。本当に本当にごめんなさいっ』








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