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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第16章 精神科 急性期閉鎖病棟

トントン




「回診遅くなっちゃってごめんね。」






『ううん』






「どうだろう?だいぶ落ち着いたかな?」






『うん』






「胸の音聴かせてね」






桜庭先生が、パジャマのボタンを上から順番に外していき裸にされ小さな胸が露になった。






恥ずかしさで手で胸を覆いたくても、拘束されているせいで叶わない。






先生お願い、じろじろ見ないで!






「もしもしするからね。おい、聞いてる?」






『ああ…』





「考え事してたの?」





『ちがう先生、ト…トイレに行きたい』





「ちょっと待ってて。聴診終わったらオムツにしてあげるから」







『オムツって…でもそこにトイレがあるのに』





保護室には、剥き出しの和式トイレがあった。






「先に聴診終わらせちゃおうね。こちらに集中して。吸って〜吐いて〜」






スーハースーハー
スーハースーハー







「はい、おしまい。服戻しとくね」






『そこのトイレ使いたい…』






「それは拘束されてない患者さんが使うものだから、美優ちゃんはオムツだよ」






『そんなぁ…。』





「トイレの度に拘束を解いてたら治療の意味ないでしょ?オムツ着けたらすぐに排泄できそう?」






『…できると思う。』






「それじゃあ足首の拘束具を取ってオムツつけてあげるから」





もしかして桜庭先生がするーー?






足首の拘束が解かれ、両足を持ち上げられて
お尻の下にオムツが当てられた。





介護パンツではなく、マジックテープで止めるオムツだった。






「準備OK。いつでも好きな時に出していいからね」





オムツになんて…と思ったけれど、自然現象を止めることはできず、すぐにオムツは黄色い液体で膨れ上がった。





それだけでも十分な羞恥のに『オムツを替えて』なんて、とてもじゃないけど言い出せない。






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