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美大の入学試験対策──ヌード初挑戦──

第5章 好きな人のためなら


裸婦デッサン一回目の作品は初心者レベルで、とにかく及第点とは言えなかった。

それでも素質はあるのだから、あとは慣れだろう。
とことん付き合うことにして、二回目もノーブラ・Tバックで乗り込んだ。


──少年の彼女が来ているなんて、夢にも思わなかった。

肖像画で見た清楚な美少女はクラスメイト。
そして、私にこう言った。

「彼には合格してほしいんです」

泣かせるよね。美大志望の彼氏のために身を捧げるなんて。

今まで3回モデルをやったという。
制服とワンピースと浴衣で。(健全だな)
課題がヌードと知って、彼女は裸にされる覚悟をしたそうだ。

しかし、そのオファーがないから彼は自信満々なんだと思っていたところへ、プロのヌードモデルでうまくいかなかったという噂を聞いた。(どういうルートでだろう?)
そこで、救世主のごとく、彼女も乗り込んできたのだ。

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