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ヌードモデル詩織・初めての夜

第5章 処女について

いよいよ全裸。

そして、その無防備な体を仰向け──すべてをさらけ出す形にされた。

男性は女性の裸身を鑑賞したがるという知識があった。

──ああ、今から見られる。

その視線に耐えられるかと心配したとき、脚が折り曲げられ、お尻が浮くのを感じた。
羞恥の、いや屈辱の形にされ、秘部を鑑賞するのに適した形にされた。

「いや」

初めて抵抗しようとした私だが、次の瞬間には彼が押し入ってきた。

──あまりのことに、声は出なかった。

その圧迫感と引き裂かれるような痛みに呑み込まれた。

全裸にし、屈曲して、苦痛を与える。

これがセックスなの? 愛の行為なの?

彼のものは深奥まで入ったようだ。

これから揺すぶられるの?

しかし、処女に刻印する儀式はそこまでだった。

彼は私から去り、体を離した。

裸身を鑑賞することもせず、布団をかけてくれた。

静寂。
やがてこみあげてくる満足感──それを言葉にする前に眠りに落ちた。


朝。

当たり前だが、裸で目が覚めた。

彼はもう起きていた。つまり、私の裸を見ていた。

抗議はできなかった。すぐに唇が重なったから。

彼は朝食前に露天風呂に一緒に行きたいらしい。

いいけど、私は湯浴み着だよ。
胸しか触らせないよ。
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