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純愛~初めての夜~

第1章 2人の情事

「.....下も、触るよ?」

そう言いながら、指が体のラインをなぞる。

くすぐったくて体をよじるが、彼の手は逃がしてくれない。

しばらく、太ももを静かに撫で、次第に内ももへと手が伸びてきた頃、私はいつしか、早く触って欲しい......そう思うようになった。

それに気づいた自分がはしたなく感じられ恥ずかしくて目をぎゅっとつぶる。

「ユウ......」

私の思いを知ってか知らずか、もう片方の大きな手で頭を撫でてくれる。

「流翔......どうしたの?何か言いたいの?」

きっと私の恥ずかしい思いに気づいているのだろう。

そう聞きながら、ずっと内ももだけを撫で続ける。

その目には楽しんでいる様子が伺える。

きっと求められている答えは、私の今のこの思いを正直に伝えることだろう。

しかし、そんな恥ずかしいことは言えるはずがない。

どうしてそんなことを言わせたがるのか、少しだけ苛立ちも覚えてしまうが、そんなことよりも、触って欲しいという欲求が上回ってしまう。

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