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果てなき場 ~ boundless field ~ ①

第2章 神の宮殿

ゼルバは超人類の服を着てみることにした.
今着ているものは肩章に金モウルのついた白のコウトに帯剣用のベルトをつけコウトのうえにディバイン家の紋章のついたケエプをつけていた.
ボトムも白で黒のブウツを履いている.
ゼルバは良子にいま着るのにふさわしいものを選ぶように頼んだ.
良子は紺色のツウタックで光沢のある綾織のトラウザアズに白の鹿子のシャツにバイオレットのジップアップジャケットなどのカジュアルな服装を勧めた.紺色のナイロンのハイソックスに履物も室内に向いたメッシュの黒のサンダルを選んだ.
姫には眩ゆいほど光沢のある白銀いろの両合わせのキャミソウルに紺色で光沢のある紗織りのバックスリットの膝丈のスカアト 紫のシイスルウの羽織を勧めた.レエスのニイハイソックスに履物はテエパアドの銀のヒイルのサンダルを選んだ.
ゼルバは剣をリビングのテエブルのうえにおき着替え 姫はベッドルウムのベンチに座って着替えた.
良子はメタロイドを制御して二人が今まで着ていたものをウォオルユニットに整理した.
メタロイドには人口知能は搭載されていないが運動制御に特化していて人に近い細かい動作や作業ができる.
メタロイドは話すことはできるがどのメタロイドでも良子が話すだけだ.
中枢制御は遠隔で静電エネルギイ感応によって全て良子によって行われる.
ラビリアから同心円状に二十キロの範囲の中枢制御が可能でそれは静電エネルギイ感応が使える距離でもある.
着替えをして二人はソファアに並んで座っている.
「姫 超人類の服はお気に召しましたか」
「しなやかで軽やかでなんともいいようもない 着心地良いものです」
「そうですね わたしもそのように思います」
ゼルバはモニタアの良子に直接話すようにして
「良子 そとに馬を置いたままなのだが どうにかならないだろうか」
「一層にある捕獲生物管理区画に収容できます」
「収容してほしい」
「わかりました」
「それから わたしたちを捜しにくる者がいるかもしれないのだが気おつけてくれないか」
「すでに ラビリアから二十キロの範囲の安全監視をおこなっています」
「ありがとう」
「もう一度聞きたいのだが わたしたちがここにずっと住むことに問題はないのか」
「問題ありません わたしはラビリアに住む人のためにラビリアを管理する人工知能です 住む人の制限はありません」








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