果てなき場 ~ boundless field ~ ①
第2章 神の宮殿
「電気とは物質を構成する元素あるいは原子とよばれるものが百種類に少し余る数が知られていますが その元素を構成する粒子が三つあります 電子 陽子 中性子 です このうち電子と陽子は空間に存在するある強度のエネルギイを四回重ねてあらたに生じたエネルギイの強度がもつ相を電気と呼んでいます 空間には千数百段階の強度の強弱の段階の違うエネルギイが存在し特徴的な相をもつエネルギイがあります 熱の相 火の相 などがそれです 物資 粒子 光も それぞれが一つのエネルギイの相です ほかの強度の違うエネルギイの多くは揺らぎの相として空間に存在しています」
「汝のゆうことはなんとなくわかるような気がするが 端的に聞きたい ここはいったいなんなのだ」
「ここはラビリアと呼ばれるこれを造った人々の住まいと飛行する乗りものを兼ねたものです ラビリアの意味はあなたがたの言葉では宮殿です」
「やはり宮殿なのか これを造った人たちはどこに」
「ここにはいません」
「ではどこに」
「あなたがたがいまいる星はアンドロメダ銀河にあるベガと呼ばれている恒星の第三惑星です 恒星は太陽のように輝く星のこと惑星は恒星を回る岩石質かガス質の星のことです これを造った人々はアンドロメダ銀河から光が空間を進む速さ一秒間で約三十万キロで進むと二百五十万年かかる距離をへだてた銀河の太陽系の第三惑星で地球と呼ばれる星にいます」
「それほど遠く離れたところにいる人々の宮殿がなぜここにある」
「このラビリアは新しい設計の新しい型のラビリアとして造られましたが人が居住するまえに原因はわかりませんが空間転位によってここに移ったようです 空間転位をあなたがたにわかりやすく模式すると 空間転位は光が空間を伝わるのとちがい 距離や時間に関係しません 例えば宇宙全体を人の体とすると指さきでも瞬きでも足の指さきでも直ぐに感じたり動かすことができるのと同じようなことです」
「どちらにしても主人のない宮殿とゆうことなら わたしたちがここに住むことはできるのか」
「できます わたしはラビリアに住む方を助けるのを目的として造られた対話型の人工知能です その仕事は自立してデエタを収集し十の一千乗桁の演算によってデエタを分析し整理すること 自立して生活に必要な生産のための中枢となって制御すること 居住者の安全を計ることです
「汝のゆうことはなんとなくわかるような気がするが 端的に聞きたい ここはいったいなんなのだ」
「ここはラビリアと呼ばれるこれを造った人々の住まいと飛行する乗りものを兼ねたものです ラビリアの意味はあなたがたの言葉では宮殿です」
「やはり宮殿なのか これを造った人たちはどこに」
「ここにはいません」
「ではどこに」
「あなたがたがいまいる星はアンドロメダ銀河にあるベガと呼ばれている恒星の第三惑星です 恒星は太陽のように輝く星のこと惑星は恒星を回る岩石質かガス質の星のことです これを造った人々はアンドロメダ銀河から光が空間を進む速さ一秒間で約三十万キロで進むと二百五十万年かかる距離をへだてた銀河の太陽系の第三惑星で地球と呼ばれる星にいます」
「それほど遠く離れたところにいる人々の宮殿がなぜここにある」
「このラビリアは新しい設計の新しい型のラビリアとして造られましたが人が居住するまえに原因はわかりませんが空間転位によってここに移ったようです 空間転位をあなたがたにわかりやすく模式すると 空間転位は光が空間を伝わるのとちがい 距離や時間に関係しません 例えば宇宙全体を人の体とすると指さきでも瞬きでも足の指さきでも直ぐに感じたり動かすことができるのと同じようなことです」
「どちらにしても主人のない宮殿とゆうことなら わたしたちがここに住むことはできるのか」
「できます わたしはラビリアに住む方を助けるのを目的として造られた対話型の人工知能です その仕事は自立してデエタを収集し十の一千乗桁の演算によってデエタを分析し整理すること 自立して生活に必要な生産のための中枢となって制御すること 居住者の安全を計ることです