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ひな*恋 ~それは、誰にも言えない秘密の三角関係

第24章 幸せに、なりたいと思ってます…!

「携帯、忘れられたのですか?」


「あ…はい…」



ど どうしよう。
今イチゴバラさんの家に、私のケータイがあるかもしれない。


幸い私のケータイがどんな色だとか知らないハズだから、見つかってもすぐにはバレないとは思うけど。



「じゃあ、紙に番号とアドレスを書いて交換しましょうか。
それなら、帰ってから登録できますしね」



そう言ってイチゴバラさんは荷物から手帳を取り出し、サラサラと自分のケータイ番号とメアドを書いて私に差し出した。


私も同じように書いて渡す事はできるんだけれど、でもそんな事してイチゴバラさんが自宅から私のケータイに電話なんてかけてきたら…大変だぁ!


「あ あのっ
私、アドレスとか覚えてなくて…っ」



「あぁ、いいですよ。ゆっくりで構いません。
登録したら、一度こちらに連絡くれますか?
その履歴から、僕も登録しますんで」


…う゛っ
どうしよう。今はそれもできないよぉ!



「…遅くなっちゃうかもしれないんで、明日でもいいですか?」


「えぇ、もちろん!
本当にゆっくりで構いませんから」



…よかったぁ。
とりあえずは、難を逃れる事ができたよぉ。

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