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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第9章 失踪と不思議な力


成小坂の、逃亡と再逮捕は世間の脚光を浴びることもなく日々が過ぎていった。


病院の火事は――――…患者から訴えられていた清掃員の放火としてワイドショーで取り上げられたが、同時期に現職の国会議員のスキャンダルで影を潜めてしまった。


病院側も清掃員から性的被害を受けていた被害者も内心ホッとしていた。


警察側も火事、暴行被害、容疑者疾走――――と、何重にもおよぶ失態を表に出さないことに越したことはないと…


それ以上メディアと連携をとることはしなかった。


もちろん高田から当時の状況を聴取するため警察が来たが、形式的なもので早めに終わった。


謎はかりの今回の事件に――――煌太は消化不慮を起こしていた。




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