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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第25章 おまけ②奥山心中


「――――ペガサスさん…いつから知ってたんですか…?」


鈴蘭館の帰り道…白馬はバックミラー越しに俺を見てそう言った。



「――――あ~…写真見たときに…」


「は?マジで――――?」





鬼の力なのか知らないが……

白馬からスマホで繋の写真を見せられた時から…あの部屋の光景が見えた。


しかし、俺の一瞬のビジョンでも松園の足は両足ともあった…

だが、さっき見るからには――――松園は両足を切断…もしくは潰されている…


歩かぬよう…逃げないように…


まるで映画の「ミザリー」のようだ――――…。




【ミザリー】と言う映画は、愛する男を閉じ込めるため――――…逃げられないように、両足をハンマーで砕くのだ…

しかし、男はこのまま行くと殺されかねないと…反撃にでる――――と、言うサスペンス映画だ。


昔の映画だが…猟奇的な愛が恐ろしいと評判な…傑作映画だと俺は思う。



「つ――――か、あれで良かったのか?しゃべれない松園さんは…拉致されたうなものでは?」


煌太が心配そうに後部座席の俺を見る。


「そうかもな――――…でも、アイツは諦めてたし、一方的に向けられる愛に…満足しているかもしれない…

今後――――ど~なるかはあの二人しだいだ…なんかの拍子で悪霊になったら…本格的に俺たちの出番だ」


「大丈夫――――でしょうか…」


ま~…こればっかりは…婚姻届けを出している訳だし…


一応、皆には内緒で命の危険用に護符は見えない場所に置いてきたが…



あの繋とか言う女のお腹の中には……




「ん?ペガサスさんど~したんすか?

つ――――か、ペガサスさん人探しも出来るなら、霊媒し兼探偵ってど~すか?俺、協力するっすよ!」


「バカ言うな、お前は弁護士目指すんだろ?それに、生きてる人間が一番怖いから嫌だね!

そんなことより、早く旅館に戻って残りの時間を温泉と地酒についやすぞ~!」


「はっ!まさか――――…温泉…満喫したかっただけとか…言いませんよね!?ちょっと~…俺の奥山心中事件~~~~~~~!」


白馬は悔しそうにハンドルをバシバシ叩いた。



【おまけ②完】



そして、全て――――【完結】



最後までありがとうございました!









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