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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第4章 女子大生殺人の件


「成小坂は――――取り調べで“よく覚えていない”と言っている。そして狂ったように念仏を唱え出すんだと…確実に精神のなんとやらで…別病棟へ送迎される訳だが…。

助かりたいからなのか…本当なのかは…俺にも分からん」



「じゃあ――――…熊田さんは…何で殺されたんです?」



「成小坂を捕まえた刑事が言っていたんだけど…“水に流さないと救われない”と…成小坂は呟いてたって…
しかし、その言葉はそれっきりで…取り調べの時やそれ以外ではそんなこと一言も言っていないそうなんだ……」



“水に流さないと救われない”


この言葉に煌太はゾクッとするものを感じた。


忘れる…ための“水に流す”

なのか…

文字通りの…“水に流す(せ)”で、救われる。

なのか…

二通り考えられる――――…


この場合…


後者の方が正しい気がすると、煌太は思った。


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