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天気師の少年

第5章 さようなら

「野郎、お~れ~のレインに何てことをしやがる」

レインがち恋オタクはレインといちゃいちゃする風海に激しい怒りと憎しみをたぎらせたが・・。

「待て、あの男がフーミンじゃないのか」

フーミンの力を悪用しようとする者たちはフーミンの写真と風海を見比べてフーミンは風海の変装ではないかと勘づいた。

「うひょ~、フーミンだ。あんな女といちゃつくぐらいならもう一度巫女さんになってオレのモノになれっ」

フーミン狙いの男たちの中には天気じゃなくて違う目的のカマもいた。

男たちはストーカーを繰り返してついにふたりが同棲しているアパートを突き止めた。

ふたりがアパートに帰ると待ち伏せをしていた男たちはついに襲いかかった。

「レインちゃ~ん、レイン~」

「フーミン、うへへフーミン」

変態的な台詞を言う男たちは明らかに不埒なことが目的だ。

「この~っ」

レインに襲いかかろうとする男たちの股間を思いきり蹴ると風海は雨藍の手を取って走り出した。

「待てよ。そんな女のどこがいいんだ。オレが可愛がってやるよ」

素早く追いついてきた男が風海に飛びつくと服を脱がそうとする。

「この変態め。ぶっ潰してやる」

怒る風海は渾身の力で男の金玉を握り潰そうとするが・・

「ああっ、フーミンちゃんがオレのチンコを。幸せ~」

男の股間は一瞬で硬くなって昇天した。

「うえっ、汚ね~。このみこすり野郎」

男の汚物はズボンの上にまで染みてきて右手が汚れてしまったので今度は左手で雨藍の手を取って走り出す。

「待ってくれ。キミのその力が必要なんだ」

「我々に力を貸してくれ」

天気が目的の男たちは大声で叫ぶが聞く耳も持たずに必死に走って逃げた。

交番に駆けこんで被害届を出した。
職務質問や防犯カメラの映像から襲ってきたうちの数人は捕まったが、ストーカーたちにアパートまで突き止められたから他に逃げるしかないと新しい住み処を探すことにした。

数人が捕まった件は新聞にも大きく取り上げられて 地下アイドルストーカー事件として世間を騒がせた。

しかし、捕まらなかったストーカーたちの活動はエスカレートする一方で盗聴機や隠しカメラまで見つかる始末。

見つかった他にもカメラや盗聴機があって既にストーカーたちに映像や音声が漏れた危険性も考えるとゾッとする。

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