
テレフォン -約束-
第4章 シゴト
“ヤマダ”さんは仮想の逢い引き相手のアタシにバスルームで愚痴っている
売り上げが…
「うん うん 大変ですね」
長い会議が…
「うん うん 頑張りましたね」
「でも、きっと、ヤマダさんだから出来るんですよ」
癒しの白い絹生地をココロにかけてあげながら、カマキリみたいな身体のボディソープを流してあげる
そして、うら寂しいSサイズの仮性包茎をなにごともないように、優しく丁寧に洗ってあげた
そんな“ヤマダ”さんは、恥知らずのように難しい専門用語で自身の殊勲を話し出す
アタシは世間知らずの生娘を演じて、エッジをきかせて驚いてあげる
入室と共に
“ピッ”
とセットしたタイマーは今、10分を過ぎた頃です
