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テレフォン -約束-

第4章 シゴト




家路に着く“ヤマダ”さんの背中は少し、寂しげで丸く


なんとなく


なんとなく


あの、バスルームで教えてくれた殊勲が、嘘だと書いているような背中でした


さぁ、アタシは明日の休みまでに、もう1度、色欲Hotelでシゴトをします


積乱雲が消えた分、店への足取りは、ほんの少しだけ、軽やかになりました


少しだけ、分かち合える、あの“せせこま狭い嬢の待機部屋”だけど


根深い嫉妬心

無益な根比べ

下世話な冷戦

見苦しい熱戦


そんなこんなでもある、部屋に帰ります


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